CUNEMOが提供する地図のスタイリングでは、
- 利用者が必要とする情報が、必要なズームレベルで過不足無く表示されること
- 情報が単に表示されているだけでは無く、重要度に応じて適切に階層化されていること
の2つを徹底的に追求します。
最新のカートグラフィー技術の採用
この実現のために、CUNEMOはMapbox GL JS (現在はプロプライエタリ)/ MapLibre GL JS(オープンソース)に代表される、ベクトルタイルを採用した最新のカートグラフィー (Cartography)テクノロジーを用います。
その上で、データソース(地図およびPOI)の選定、データモデルの定義とマッピング、ズームレベル毎のベクトルレイヤ設計と実装、表示スタイル設計と実装を行います。
とりわけ最終段階の表示スタイル設計においては、同一のベクトルタイルでも、全く様相の異なる地図スタイリングが実現します。以下の例をご覧下さい。

© OpenStreetMap contributors © Mapbox

© CUNEMO, LLC © OpenStreetMap contributors © Mapbox
このように、地図のスタイリングが地図の最終成果品に大変大きな影響を与えます。
テクノロジーとリベラルアーツを総合した領域
これまでは地図のスタイリングは、ともすればグラフィックデザインの領域と混同され、結果として「色は綺麗だが、地図としての実用性が損なわれる」成果品が多数出回っています。
さらに、地図のスタイリングは、その国や地域の生活様式にフィットするもので無ければなりません。例えば、シリコンバレーでは優れた地図表現であっても、都市の密集度が異なる東京でそれが優れていることにはなりません。移動交通手段が自動車主体の地域と、鉄道などの公共交通機関主体の地域とでは、優先して表示されるカテゴリーが大きく異なります。
地図サービスの領域では、近年はグローバル企業が日本国内でも圧倒的なシェアを占めるようになっていますが、それらが日本のユーザー体験としてフィットできているかどうかは、残念なことに改善の余地が多々あります。
こうした状況を改善するためには、地域の文化や生活様式への幅広い理解と共に、デザインやテクノロジーにも精通する必要があります。これはまさに、テクノロジーとリベラルアーツを総合した領域です。
地図のスタイリングの「民主化」
これまでは、技術的な制約から、地図のスタイリングは地図会社や地図サービスを行う、ごく一部の人々によって、それぞれ独自の仕様や技術に基づいて行われてきました。
Mapboxが先鞭を付け、MapLibreが引き継いだ、オープンソースによる地理情報テクノロジー (FOSS4G) が飛躍的に発展したことで、多くの人が地図のスタイリングを行い、その多様性を享受できるようになっています。まさに、これは地図のスタイリングの民主化です。
しかしながら、最適なスタイリングを実現するためには、高度なノウハウが必要です。そこで、CUNEMOは、地図スタイリングのプロフェッショナルとして、日本での使用にふさわしいスタイリングを皆様に提供していきます。