2019年12月6日

地図のスタイリングとは

地図スタイリングに求められていることは、利用者が必要とする情報が、必要なズームレベルで過不足無く表示されることです。さらに、単に表示されているだけでは無く、重要度に応じて適切に階層化されていることも必要です。

カートグラフィーのアプローチ

この要求を満たすために「カートグラフィー (Cartography)」のテクノロジーが用いられます。具体的には、求められる地図表現を実現するための、ベースマップ、POI情報等の選定やレイヤ設計、ズームレベル毎の表示スタイル設計と実装を行います。

カートグラフィーのアプローチによっては、ベースマップが同一でも、全く様相の異なる地図スタイリングが実現します。以下の例をご覧下さい。

Mapboxの標準地図スタイルを適用した東京駅付近の表現
© OpenStreetMap contributors © Mapbox
CUNEMOの地図のスタイリングを適用した例
© CUNEMO, LLC © OpenStreetMap contributors © Mapbox

繰り返しになりますが、全く同一のデータソースを利用し、スタイリングのみが違います。

このように、地図のスタイリングが地図の最終成果品に大変大きな影響を与えます。

テクノロジーとリベラルアーツを総合した領域

これまでは地図のスタイリングは、ともすればグラフィックデザインの領域と混同され、結果として「色は綺麗だが、地図としての実用性が損なわれる」成果品が多数出回っています。

さらに、地図のスタイリングは、その国や地域の生活様式にフィットするもので無ければなりません。例えば、シリコンバレーでは優れた地図表現であっても、東京でそれが優れていることにはなりません。同時に東京での生活体験の延長線上でアラビア圏の地図のスタイリングを最適にすることは至難の業でしょう。

地図のスタイリングは、文化に根ざし、テクノロジーとリベラルアーツを総合した領域です。

地図のスタイリングの「民主化」

これまでは、技術的な制約から、地図のスタイリングは地図会社や地図サービスを行う、ごく一部の人々によって行われてきました。

オープンソースによる地理情報テクノロジー (FOSS4G) が飛躍的に発展したことで、多くの人が地図のスタイリングを行い、その多様性を享受できるようになっています。まさに、これは地図のスタイリングの民主化です。

しかしながら、最適なスタイリングを実現するためには、高度なノウハウが必要です。そこで、CUNEMOは、地図スタイリングのプロフェッショナルとして、日本での使用にふさわしいスタイリングを皆様に提供していきます。